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医院清掃の向上を追求する その55

2016年06月08日

□バイコマイシン耐性腸球菌(VRE)感染症 その2

1.病原体  
  バイコマイシン耐性腸球菌(細菌) *感染力・・・非常に強力

2.感染経路  
  接触感染 
  糞口感染(腸管感染)
  腸管から排泄されるので、トイレ便座、ドアノブ、洗面所を介して伝播

3.症状  
  発熱、心雑音、疼痛(ずきずきした痛み)

4.感染予防   
  ●接触感染対策の徹底
  ●ドアノブ、手摺(特にトイレ)、蛇口、椅子、引出しの取っ手、ベッド回り
  (ベッド柵、ヘッドボード、フットボード)等 不特定多数の手が触れる箇所を
   次亜塩素酸ナトリウム液0.1%により清拭 *金属部分は10分後に水拭き
  (腐食防止)
  ●嘔吐物、ふん便の処理 *清掃時、換気を十分にし汚染後速やかに処理
  ●ディスポ手袋・マスクを着用し、次亜塩素酸ナトリウム液0.1に浸した雑巾等で浸す
   ように汚物を拭き取る。
  ●拭き取った雑巾をビニール袋に入れしばり、感染性として廃棄
  ●次亜塩素酸ナトリウム液0.1%にタオルを浸す。
  ●次亜塩素酸ナトリウム液により再度清拭
  ●個室管理専用トイレ、浴室のある個室で治療。
  ●患者周囲の環境清掃及びトイレ、洗面清掃を行う場合は手袋、
   ビニールエプロン、マスク、フェイスシールドマスクを着用。
  ●洗面所は洗浄後0.1%次亜塩素酸ナトリウム液にて清拭する。
   モップ・タオルは専用とし、感染性として洗濯・消毒。

次回は、疥癬について考えます。(S.U)