□バイコマイシン耐性腸球菌(VRE)感染症 その2
1.病原体
バイコマイシン耐性腸球菌(細菌) *感染力・・・非常に強力
2.感染経路
接触感染
糞口感染(腸管感染)
腸管から排泄されるので、トイレ便座、ドアノブ、洗面所を介して伝播
3.症状
発熱、心雑音、疼痛(ずきずきした痛み)
4.感染予防
●接触感染対策の徹底
●ドアノブ、手摺(特にトイレ)、蛇口、椅子、引出しの取っ手、ベッド回り
(ベッド柵、ヘッドボード、フットボード)等 不特定多数の手が触れる箇所を
次亜塩素酸ナトリウム液0.1%により清拭 *金属部分は10分後に水拭き
(腐食防止)
●嘔吐物、ふん便の処理 *清掃時、換気を十分にし汚染後速やかに処理
●ディスポ手袋・マスクを着用し、次亜塩素酸ナトリウム液0.1に浸した雑巾等で浸す
ように汚物を拭き取る。
●拭き取った雑巾をビニール袋に入れしばり、感染性として廃棄
●次亜塩素酸ナトリウム液0.1%にタオルを浸す。
●次亜塩素酸ナトリウム液により再度清拭
●個室管理専用トイレ、浴室のある個室で治療。
●患者周囲の環境清掃及びトイレ、洗面清掃を行う場合は手袋、
ビニールエプロン、マスク、フェイスシールドマスクを着用。
●洗面所は洗浄後0.1%次亜塩素酸ナトリウム液にて清拭する。
モップ・タオルは専用とし、感染性として洗濯・消毒。
次回は、疥癬について考えます。(S.U)