□感染性胃腸炎(ウイルス性胃腸炎)
東南アジアでは年間を通じて発生しているが、わが国を含め温帯地域、先進国ではロタウイルス、ノロウイルスによる胃腸炎発生は、圧倒的に冬季に発生している。腸管アデノウイルスによる胃腸炎は年間を通じて散発的に見られている。
標準予防策:失禁では接触予防策(5類感染症)
1.病原体
ロタウイルスA・B・C群、ノロウイルス、サポウイルス等
腸管アデノウイルス40・41型等
2.感染経路
経口・飛沫感染(ふん口感染)汚染された水、貝(特にカキ)、
野菜、果物を接種する事による感染、ふん便・嘔吐物により汚染された
手を介する感染、嘔吐の際の飛沫感染 *乾燥した嘔吐物
ふん便はウイルスが飛散する危険性あり
3.症状
嘔吐、下痢、発熱、悪心、腹痛 *感染力・・・極めて強力
4.潜伏期間
1~3日程度。有症期間中は便からの分離が認められるので、感染の
可能性有下痢、嘔吐が続く期間は就業禁止。
次回は、感染性胃腸胃炎の予防方法を考えます。(S.U)