9月23日 永遠に消えないもの
高野山にはたくさんの墓があります。
その中で一段と目立つ立派な墓は、おおむね大名の墓だそうですが、その大名の墓も、今日では無縁仏になっているものもあるということです。
昔は相当の一家眷族を養い、しかも明治になってさらに華族として、財産も保護されるという状態が長く続いたにもかかわらず、そういう変化があったということを考えてみますと、人間のはかなさというものを身にしみて感じます。
やはり世の中というものは形ではない。
いくら地位があり財産があっても、それはいつまでも続くものではない。
結局、永遠に消えないものはその人の心であり、思想であり、この世で果たした業績である、そう思うのです。
形は続かない
心や考えは永遠に続く
残すものは心が考え、業績ということでしょうか