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医院清掃の向上を追求する その38

2016年01月27日

□MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)とは

  直径0.5~1.5μm程度、通性嫌気性のグラム陽性球菌で、ブドウの房状に集合した菌です。黄色ブドウ球菌は自然界に広く分布する常在菌です。通常は無害ですが、組織内に侵入すると種々の病原因子を産出し。重篤な感染性疾患を引き起こします。創傷感染、骨髄炎、心内膜炎、肺炎、食中毒などです。この菌の性質は、乾燥に強く、創傷やカテーテルに付着しやすい。さらに、一度定着したら傷が治療するまで、又はカテーテルを抜去するまで菌が消失しません。そして、いったん感染を起こすと重症化してしまいます。

 MRSA感染予防対策は、MRSAの主な伝播経路が「接触感染」である事を念頭に接触予防策を正しく行う事が重要です。

次回はMRSAについて具体的な症状を考えます(S.U)